1ページで簡単比較。
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング
目指せ月商1000万円!ECモールを徹底比較。
ECサイトを開設する上で、まず初めに決めなくてはならないのはECサイトの構築方法。自社ECを立ち上げるのとECモールに出店するという2つ方法があります。自社ECとECモール両方を運営、さらにECモールも複数出品・出店している事業者もいます。規模も徐々に大きくしたい計画があるのなら、まずは自社ECとECモールの違いとメリット/デメリット、大手ECモール3社の比較と特徴をご紹介。
どのサービスが自社に向いているのか? ECサイト運営を始める前のヒントになればと思います。
それぞれのサービスのサイトに行って比較するのは大変です。そのために、1ページで大まかな違いがわかる記事をご用意しました。
❶ECモールランキング
モール名 | 売上高 | 出店数 |
楽天 | 5兆118億円(2020) | 55,939店舗(2021) |
Amazon | 2兆5,378億円(2020) | 17.8万店舗(2015) |
Yahoo!ショッピング | 1兆6,900億円(2020) | 約117万店舗(2021.8) |
数字は推定も含み、あくまで参考ですが、おおよその規模はわかると思います。楽天の場合は楽天市場やラクマなどの他のサービスも含まれています。国内は上記トップ3社に次いで、KDDIが運営するau PAYマーケット、ファッションECモールのZOZOTOWNなどあります。
❷自社ECとECモールとの違いは?
自社でECサイト運営
ECモールに出店
自社ECサイトとは、自社で独自ドメイン(◯◯.comなど)を取得してECサイト立ち上げから運営までを行うことです。実店舗を作るようなイメージです。ECモールとはオンライン上のショッピングモールような大型サイトモールの中にたくさんの企業やショップがお店を出店できるECサイトのことです。完成されたECモールサイトのシステムを使って出店・出品するのでサイト構築の手間もなく、比較的簡単にECサイトを運営できるところが自社ECとの大きな違いです。ECモール自体が知名度があり、マーケティングの知識も高いため色々なサービスも受けられます。
❸ECモールの種類
●マーケットプレイス型ECモールサイト
マーケットプレイスとは電子市場のことで、eマーケットプレイスとも言います。マーケットプレイス型ECモールはインターネット上の大きな市場のようなものです。スーパーマーケットに商品を陳列するようなイメージで商品を出品します。ショップを出店するのではありません。ですので、企業サイトおよびショップサイトは必要ありません。例えば商品1つからでも出品できます。その代表格がご存知のAmazonです。商品情報と出品者情報を登録のみで簡単に販売開始できるところがメリットです。消費者から見るとAmazonのサイトに出品した商品がフォーマット通りに掲載されているように見えます。ですのでブランディングや個性を強調した訴求力はあまり望めません。
●テナント型ECモール…楽天市場・Yahoo!ショッピング
テナント型ECモールとは楽天市場やYahoo!ショッピングなどが代表格です。文字通りこちらのほうがイメージがつきやすいのはこちら。大きな商業施設・ショッピングモールの中にお店を出店して、それぞれがその施設のなかでECサイト運営をしていくイメージです。マーケットプレイス型ECモールよりはブランド性は出しやすいです。
●統合管理型ECモール
自社内で構築するECモールを、総合管理型ECモールと呼びます。
総合管理型ECモールでは、複数のショップを一元管理することが可能であり、商材ごとにショップデザインを変えることもできます。マーケットプレイス型やテナント型ECモールと比べて管理の手間を要する部分はありますが、自社のブランドを高めながら商品を販売したい場合に向いているといえるでしょう。中長期的にビジネスを拡大したい場合のひとつの方法でもあります。
❹ECモールのメリット・デメリット
メリット1:集客力
ユーザーは自分が欲しいものをGoogleやYahoo!などの検索エンジンにキーワード書き込んで検索します。これを自然検索(オーガニック検索)といいます。ユーザーが自然検索をして上位にヒットするサイトほど、顧客となる可能性が増します。自社ECサイトを立ち上げてもすぐには検索順位は上がりません。そのために費用を掛けて広告を打ったりSEO対策をするなど多くの努力が必要です。ECモールはモール自体が知名度と信頼度もあるため、自然検索結果が上位に表示される可能性があります。会員はモールから直接商品を検索します。集客力では自社ECより大きなアドバンテージがあります。
メリット2:モール自体にブランド力がある
ECモール自体のブランド力があります。筆者自身もそうですが、モールの会員になるとモール独自のポイントや信頼できるサービスを活用すべく、なるべくそのモール内で商品を購入しようとする行動をします。モール内に目当ての商品やショップがない場合に検索エンジンで自然検索により情報を探します。自社ECサイトは自然検索だけが頼りとなります。ですので、検索エンジンやSNS向けのビジネスと言えるでしょう。また、ECモールのショップは出店に審査が必要な場合が多いため、利用するユーザーにある一定の安心感を与えます。ですのでフリマアプリやECカートシステムを使ったショップよりも規模を大きく展開したい事業者向けとも言えます。
メリット3:手厚いサポート
ECモールの多くは出店や出品している企業やブランド、メーカーへ充実しているサポートを提供してくれます。アクセス解析や、マーケティング、成功事例、配送サポートなど。システムメンテナンスなどもECモール側の作業なのでショップ側がネットでの商品販売に不慣れでも安心して開業・運営できるところはメリットです。自社ECショップはECサイトの作成からシステムの維持管理までしなくてはいけませんので総合的には便利なサービスと言えるでしょう。
デメリット1:ランニングコストが高い
ECモールへの出店にはランニングコストがかかります。出店料や月額費用などの固定費に加え、売り上げ手数料(販売手数料)もモール側に支払う必要があります。このコストはモールの規模の大きさに比例して高くなると考えてよいでしょう。中長期的に比べると自社ECショップの方がランニングコストは抑えられそうです。
デメリット2:ブランディングが行いづらい
たとえば、マーケットプレイス型のモールの場合、Amazonのサイトに商品を出品するのでサイトのブランドイメージはAmazonです。テナント型のモールも楽天市場やYahoo!ショッピングのイメージが強く出ます。ですので購入した側は「Amazonで買った」とか「楽天で買った」とかいう言い方になるのではないでしょうか?D2Cブランドなどショップのイメージから強くブランディングにこだわりたい場合は自社ECサイトを開業した方が良く、ECモールにはあまり向きません。ECモールと自社サイトの連携は取りずらいので、自社ECをある程度軌道に乗せてブランディングできてから逆にECモールにも出店・出品し、相乗効果で規模を拡大成長していく方向もアリだと思います。
デメリット3:商品価格を保ちづらい
ECモールは数々の企業やブランド、ショップが混在しています。同じ商品を取り扱っているショップも多く、買い物をしているユーザーに価格を比較検討されてしまいます。少しでも安く、送料が無料など、ユーザーの心理的にお得なところから商品を購入することは当然とも言えます。他のショップが自分たちのショップより安く販売していると価格の設定を合わせないと購入率が落ちてしまうという事態をさけるため価格競争が起こります。また、一度価格を下げてしまったが故に利益率も下がるといったスパイラル状態になりかねない状況に陥ってしまう場合があり、商品価格を保ちづらい面もあります。このような理由でモール出品をしないブランドもあるようです。
❺ECモール3社費用比較表と特徴
費用・手数料 | 楽天市場 | Amazon | Yahoo!ショッピング |
---|---|---|---|
初期費用 | 60,000円 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 月額出店料 50,000円 その他利用により 平均2〜10万円ほど | 大口:4,000円 小口:無料 | 無料 |
売上手数料用 | 月間売上の 2〜4.5% その他手数料あり ※スタンダードプラン | 販売手数料: 8〜15% 商品のカテゴリー によって異なる 小口出店の場合 商品ごとに+100円 | 無料 ●別途以下費用が発生 ストアポイント原資負担: 1〜15% アフィリエイト報酬原資: 1〜50% アフィリエイト手数料: 報酬原資の30% |
◯金額は税抜き表示(2021年1月時点データ/詳しくは最新ホームページをご確認ください。)
◯プランによって金額/機能が違います。
1. 楽天市場
● 総会員ID1億2,700万の巨大モールと集客力!
● 多くのジャンルで通販シェアNo.1!
楽天市場出店の料金
固定費
初期費用 | 60,000円 |
月額費用 | がんばれプラン!:19,500円 スタンダードプラン:50,000円 メガショッププラン:100,000円 |
月商140万円以上でスタンダードプラン推奨です。メガショップは、商品数と画像容量が無制限になります。
販売時に掛かる費用割合/月商100万円の場合
合計 | 10.4% |
内訳 | システム利用料、ポイント原資、 アフィリエイト利用料、 楽天ペイ利用料(決済手数料)を含める。 |
スタンダードプラン、月商:100万円、客単価:3,000円、ジャンル:ファッションでの試算結果。
月額固定費(50,000円)まで含めると、月商100万円の場合には154,100円(約15.4%)という試算結果になります。月商300万円・・・10.0%
月商300万円あたりに到達すれば、かなり減ります。ちなみに、楽天の平均月商は400万円~500万円くらいです。
楽天市場出店は、こんな方におすすめ!
●とにかく短期間で結果を出したい方。
●お店をブランド化して認知度をあげたい方。
●食品や高級品など信頼感が必要な商材を販売する方。
●「お買い物マラソン」などのキャンペーンもユーザーからの人気が高く、
ショップにとっては売上アップのチャンスが多いプラットフォームです。
2. Amazon
● 国内最大級の利用者数を誇るサービス!
● 1番手軽で簡単に販売することが可能。1点からOK!
Amazon出品サービスの料金
固定費
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 小口出品プラン:無料 大口出品プラン:4,900円 |
毎月50点以上の商品を販売する方には、大口出品プランが推奨されいます。
販売時に掛かる費用割合
合計 | 小口出品プラン | 大口出品プラン |
基本成約料 | 商品ごとに100円 | 0円 |
販売手数料 | 8%〜15% | 8%〜15% |
カテゴリー別で手数料は異なります。
Amazon出品は、こんな方におすすめ!
●お手軽にモールでの販売をはじめたい方。
●お店としてのブランディングが不要な方。
●Amazonの物流サービスを利用したい方。
3. Yahoo!ショッピング
● 初期費用・固定費無料で出店できる!
● MakeShop経由でも手数料11%で出品できる!
Yahoo!ショッピングの料金
固定費
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
販売時に掛かる費用割合/月商100万円の場合
合計 | 5.6% |
内訳 | ストアポイント原資、キャンペーン原資、 アフィリエイト報酬・手数料、決済手数料を含める。 |
月商100万円の条件ですが、原則的には決済手数料が固定なので、売上が伸びても負担する費用の割合は変わりません。
Yahoo!ショッピング出店、こんな方におすすめ!
●初期費用をおさえて出店したい方。
●ソフトバンク及びPayPayに関する商圏に参加したい方。
●すでに他社モールで実績をあげている店舗の方。
まとめ
●Amazonは出店ではなく「出品」。
手軽に商品を置いてもらえるが、ショップのブランド化には不向き。
「出店」は手間は掛かるがブランド化が可能。
●集客力が高いのは楽天市場とAmazon。
●料金が安いのはYahoo!ショッピング。
その分、モール内の競争力が高く価格競争が起こりやすい。
マーケティングが必要。
●Amazonは配送代行サービスが充実。
●店舗ブランディングしやすいのは楽天市場。
ECモールは参入しやすいサービスのひとつです。それぞれの特徴を生かし、
自社の商材や事業規模にあったECサイトの選択をオススメします。